東洋英和女学院大学様

  • 有田富美子先生

Interviewee:有田 富美子 先生
使用商品タイプ:Professional 学校研修キット クラウド版
選択されたコース:英字コース(ローマ字コース)

東洋英和女学院大学様では、1994年からTypeQuickをご利用いただいております。今年度からTypeQuick 学校研修キット クラウド版を導入いただきました有田富美子先生にご感想を伺いました。

東洋英和女学院大学では、全新入生(630人)を対象に1年生の必修科目「基礎情報科学Ⅰ」の中でタイプクイックを利用してタッチタイピングを習得させています。このクラスは週に1コマですが、第1回目の授業の時に趣旨説明をして、第2回目の授業でユーザ登録サイトを使用し、学生が自分でタイプクイックのログインIDを作成します。その後タイプクイックの使い方を説明し、授業で一緒にレッスン1 パートAぐらいまで練習します。3回目以降からは授業の最初に15分ぐらい練習をさせ、あとは自習室または自宅で練習をするよう指導して、次の授業までに指定したレッスンまでをやってきてもらうことにしています。さすがに全くキーボードに触れたことがないという学生はいませんが、正しい指使いで打てる学生は多くありません。

当大学ではレポート課題が多く、ほとんどのレポートはWordで作成するため、PCの前に座る時間が高校時代より大幅に増えます。キーボードを見ながら入力していると、キーの位置を探すことにより、よい文章を書くことに集中しにくくなります。全神経を文章の作成に向けることが、質の高いレポート作成につながり、ひいては、自分の能力の開発につながると考えます。また、キーを見ながら打つ学生は、1~2秒ごとにキーボードと画面を交互に見ることになり、長時間の入力作業は視力の低下につながります。

本学のタッチタイプの目標は、「キーを見なくても正確に打てる」ことであり、スピードは重視しません。レポート作成時の思考スピードに追いつく程度のスキルを求めています。自習だけでは、到達できないので、5月中旬~6月下旬にタッチタイプのテストを何度か実施しています。

テスト方法は、キーボードの刻印を見られないようにして、レッスン10のパートBを20分間の時間をとり行います。全員がスピード30ワード(1分間のワード数。1ワードは5ストロークとしてカウントします。)かつ正確率95%をクリアすることを目標としていて、今期も全員が達成できました。学生は、スピードより、正確率のクリアに苦労しています。30ワードというスピードは決して速いわけではありませんが、キーを見ながら打つのではクリアできない絶妙なスピードです。

昨年までのUSB版を利用した学生とクラウド版を利用した学生を比較して、プログラムの内容も同じでしたし、自宅での学習環境についても特に問題はありませんでした。

また、第2回目の授業で初期設定をするので、ブラウザの使い方と、メーラーの使い方をあわせて指導する必要がありますが、本学ではスムーズにできました(※注)。逆に、今まではUSBメモリの落し物が多いのが問題でしたが、クラウド版に変更してその問題がなくなりましたので、こちらとしては楽になったのが嬉しいですね。

今後のクラウド版への改善要望は下記の2点です。

1. 練習結果の表示について
現在は、結果が上書きされてしまうので、良い成績が表示できても次の練習で前の成績を下回った場合、良い成績が残せないので、過去の成績をいくつか残せたらいいと思います。

2. テスト問題について
現在は、テスト用の問題がないので、レッスン10、パートBで タッチタイプのテストを実施しています。このパートの時間が長すぎるので3分ぐらいで終わるテスト問題があったらいいですね。

今、スマホやタブレットを使う機会が多いでしょうが、社会人になった時ほとんどの職務においてパソコンを使う必要があります。正しい指使いでのタッチタイプは不可欠ですし、なにより、自己表現の質を高めるためのスキルとして必須です。今後もタッチタイピングの重要さを教えていきたいと考えています。

※注 クラウド版を利用する場合は、利用者が当該の大学の学生であることを判別するために大学提供のメールアドレスを用意する必要があります。


※ 掲載内容は2015年8月現在のものです。