清泉女子大学様
Interviewee:初年次教育 スタディスキル担当 福田 先生
使用商品タイプ:Professional 学校研修キット クラウド版
「タイピングは“ 特別なスキル”ではなく、学びの前提へ」― 長年の実践から見えるTypeQuick 活用と学生の変化―
初年次教育で30年近く継続するタイピング指導。変化する学生像の中で見えてきた、基礎スキルの本質とは。
大学での学びにおいて、レポート作成や情報収集など、パソコンの活用は欠かせないものとなっています。
一方で、スマートフォンの普及により「パソコンは持っているが使いこなせない」という学生も増えています。
清泉女子大学では、こうした課題に対し、初年次教育の中で長年にわたりタイピング指導を実施してきました。
今回は、その取り組みを長く支えてこられた福田先生に、TypeQuick 導入の背景や活用方法、そして学生の変化についてお話をお伺いしました。
Q1. 先生のご担当や、TypeQuick との関わりについて教えてください。
現在は初年次教育のスタディスキル科目の運営に関わっており、その中で情報系の授業を担当しています。内容としては、ノートテイクや情報検索といった、大学で学ぶための基礎的なスキルを扱う科目です。
TypeQuickについては、チームで運用していますが、長く関わっている一人として継続的に見てきました。学生にとって必要
な基礎スキルの一つとして、タイピング指導もこの科目の中で扱っています。
Q2. TypeQuick導入の背景やきっかけを教えてください。
導入当初は、タイピングができないことでパソコン操作につまずく学生が多く見られました。ワープロソフトを使う以前に、入力の段階で苦労してしまうため、学習そのもの
に進めない状況があったのです。
そのため、まずはタイピングで困らない状態をつくることが重要だと考えました。タイピングの負担がなくなれば、自然とパソコンへの抵抗感も減り、その先の学習につながっていきます。そうした理由から、タイピング指導を取り入れることにしました。
Q3. 数あるソフトの中でTypeQuickを選ばれた理由は何ですか?
当時はいくつかのソフトを実際に試し、学生にも使わせて比較しました。その中で、タッチタイピングやホームポジションをしっかり意識した設計になっていたのがTypeQuickでした。
単に入力速度を上げるだけでなく、正しい基礎を身につけるという点で、教育用途に適していると判断し、導入を決めました。
Q4. 現在の学生のタイピングスキルについて、どのように感じていますか?
最近の学生は「全く打てない」ということはほとんどありませんが、スムーズに打てる学生も多くはありません。いわば「なんとなく打てるが、しっかり身についてはいない」
という層が増えている印象です。
また、自己流の癖がついているケースも多く、ホームポジションを意識した正しいタイピングができているとは言い難い場面も見られます。
Q5. スマートフォンの普及や、学生が自身のパソコンを持つ環境について影響は感じますか?
非常に大きいと感じています。現在はBYOD の導入により学生はパソコンを所有していますが、実際には「大きなスマートフォン」のような使い方にとどまっているケースも少なくありません。
スマートフォン中心の生活の中で、パソコンを積極的に使う機会自体が減っているため、タイピングスキルも自然には伸びにくい状況になっています。
Q6. 授業ではどのようにTypeQuickを活用されていますか?
初年次教育の中で、タイピングを基礎スキルの一つとして位置づけ、継続的に取り組ませています。特に、ホームポジションを守り、キーボードを見ずに入力できる状態を目標にしています。
また、ある程度の到達ラインとして、レッスン8まではクリアするように設定しています。完全に任意にしてしまうと進まない学生もいるため、成績評価にも関わる形で一定の制約を設け、取り組みを促しています。
タイピングはそれ自体が目的ではなく、あくまで学習環境を整えるための手段です。入力に意識を取られず、内容理解に集中できる状態を目指しています。
Q7. 活用の中で感じている効果や課題はありますか?
タイピングへの抵抗感を下げるという点では一定の効果を感じています。キーボードに対する苦手意識がなくなることで、パソコンを使うことへのハードルは確実に下がっています。
一方で、スキルとしてどこまで伸びているかについては、必ずしも十分とは言えない部分もあります。ある程度のレベルまでは向上しますが、その先の伸びには個人差も大きく、今後の課題だと感じています。
Q8. タイピングスキルの位置づけについて、先生のお考えを教えてください。
タイピングは「特別に意識するスキル」ではなく、無意識に使える状態が理想だと考えています。つまり、タイピングそのものに意識を割くのではなく、学習や思考に集中できる環境をつくるための土台です。
また、それだけで完結するものではなく、自分に合ったキーボードや環境を整えることも含めて、学びの基盤をつくる要素の一つだと捉えています。
※ 掲載内容は2026年7月現在のものです。

