名古屋工業大学様

INFOSS情報倫理の活用と全学的サイバーセキュリティ教育への取り組み

名古屋工業大学

名古屋工業大学・業務変革推進室の中村様に、INFOSS情報倫理の活用方法や導入背景、運用の工夫についてお話を伺いました。
同大学では、約5,800名の全学生を対象にサイバーセキュリティ教育を毎年実施しており、その中心教材として長年 INFOSS情報倫理をご利用いただいています。

Q1:ご担当業務について教えてください。

名古屋工業大学の“業務変革推進室”という事務局の部署に所属しており、本学のサイバーセキュリティセンターの業務を担当しています。当センターにおけるサイバーセキュリティ関連の教育、啓蒙活動の⼀環で、INFOSS 情報倫理を使わせていただいています。

Q2:INFOSS情報倫理はどのように活用されていますか?

授業ではなく、全学生対象の eラーニングとして使っています。 Moodle に教材をセットして、学生掲示板に『受けてください』と案内するだけなので、そこまで大掛かりなことはしていません。 そこから情報基盤センターに受講管理のプログラムを作ってもらって、“受けている学生・受けていない学生”が一目でわかるようにしています。 それを元に未受講者へリマインドを年に数回送る、という運用です。

Q3:年間の対象者はどのくらいですか?

学部1年生から院生まで、全部で5,800名ほどが対象です。
この運用で、基本的に毎年受講率90%以上を達成しています。

※さらに、後日ご提供いただいた2024年度の小テスト修了者数は以下の通りで、多言語版も含めてしっかりと活用されていることが分かります。
・日本語版:5,335名
・ふりがな版:111名
・英語版:125名
・英語版:125名

Q4:導入のきっかけ・背景は何ですか?

サイバーセキュリティ分野はテーマが絶えず変化するため、“大学独自で教材や問題を用意するには限界がある“というのが一番の背景です。
毎年内容が更新され、最新トピックを反映している外部教材の利用が有効と判断し、INFOSS情報倫理を活用しています。

Q5:他教材との比較や更新時の検討について教えてください。

今年も更新のタイミングで、“ほかの教材に変えるかどうか” を一度検討しました。無料教材も使ってみたのですが、内容の更新がされていなくて時代遅れになっていたり、大人数向けに使うにはちょっと“力不足”と感じる部分もありました。
その点、INFOSSは毎年しっかり更新されていて、金額面でも大人数の大学としてはありがたい価格でした。“何千人規模の学生に提供するなら、ここが大きなポイント”だと思います。

Q6:導入して良かった点は?

やはり運用が簡単というのは大きいです。それから、自分たちで問題を作らなくていいのも助かっています。教職員向けのeラーニングはサイバーセキュリティセンターで問題を毎年作っているのですが、“なかなか最新の事例や法令などを網羅的に把握することが難しく、作成に苦労している”んですね。外部の教材で“毎年新しい情報に変わる”というのは本当にメリットだと思っています。

Q7:学生の反応についてはいかがでしょうか?

直接の声はあまりないのが正直なところです。ただ、サイバーセキュリティセンターでも問題を確認し、小テストを受講していますが、問題の量、質、分野の幅など、十分に学生のためになっていると感じています。

Q8:今後の展開についてご希望はありますか?

現状の運用で目的は⼗分に達成できていますが、やはり、毎年の固定費となっている側面があるので、金額面ではもう少し、さまざまなプランの選択肢があるとありがたいと感じています。

Q9:これから導入を検討される大学様へアドバイスをお願いします。

やはり “外にお願いするのは楽です”ということに尽きます。無料教材も触りましたが、内容の更新がなく、毎年使うには厳しいと感じました。 お金をかける価値はある教材だと思います。

名古屋工業大学様では、全学生を対象とした大規模なセキュリティ教育をスムーズに運用するために、INFOSS情報倫理を長年ご利用いただいています。
「運用が楽」「毎年更新される」「大人数でもコストに見合う」という点が、教育効果と業務効率の両面で高い評価をいただいています。


※ 掲載内容は2025年11月現在のものです。

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